今や何でも無線LAN(Wifi)につながる時代になりました。ノートパソコンやスマホ、タブレット、無線LAN対応のプリンター、最近ではデジカメも無線LAN対応ですね。今や無線LAN(Wifi)時代と言ってもいいと思いますが、その分トラブルも増えています。
今回は「つながらない」をテーマにお送りします。
- 別の無線LANにつながってしまう
- 時々無線LANにつながらないことがある
- まったくつながらない機器がある
- 昨日までつながっていたが、今日はつながらない
無線LANのトラブルと言うと、上記のような「つながらない」の一言に尽きると思います。が、原因は様々なんです。症状から原因を推定して対応するんですが、そこにはある程度無線LANとルータの知識と経験が必要となります。さて、1~4 はどんな原因が潜んでいるんでしょうか?
1.別の無線LANにつながってしまう場合
周辺に同じような無線LAN親機が存在する場合に発生します。試しにスマホで近くのWifiをみてください。たくさんあると思います。その中に、セキュリティ設定(鍵マークの無いもの)があると、勝手につながってしまいます。鍵マークが有っても限定接続される場合があるので、さらに厄介です。
2.時々無線LANにつながらないことがある場合
家庭用の無線LAN親機は、同時に接続できる機器の台数がせいぜい10台程度と少ない事が原因です。ノートPC、スマホ、タブレット、プリンタなどの機器で座席の奪い合いが起きているような場合だと、椅子取りゲームのようにはじき出されて、つながらなくなります。
3.まったくつながらない機器がある場合
基本的な事が原因となっている場合があります。そもそも、無線LANの接続形式が違う、あるいは接続方法が間違っているなど、互いの仕様の確認や設定のやり方を見直す必要があります。まれにですが、パソコンそのもののトラブルで接続できないこともあります。そうなると原因を特定しにくくなるので、パソコンのリカバリをするなどの対処が必要になります。
4.昨日までつながっていたが、今日はつながらない場合
機械ならば避けられない現象ですね。無線LANに限らず起こりうる現象として、長時間(数十日、数百日)稼働させている機器が、電気的な問題や環境(特に温度)で、フリーズしてしまうことがあります。そうなった場合の対処方法はとても簡単で、無線LAN親機の電源を一度切って入れ直すだけで回復します。故障している場合もあるので、回復しない場合は、専門家の診断が必要になります。
オフィスでの無線LAN運用は軽く考えない
このように無線LANの運用はけっこう大変です。多くの事務所では「家電量販店で買ってきて取り敢えず取り付けたら上手くいった」という場合が多いかもしれません。それで済ませてしまうと、トラブル発生時に対応ができなくなり、無線LANで重要な業務をこなしているパソコンがLANにつながらなくなるなど、業務に支障が出ます。購入した機器についての理解だけでなく、無線LANに対する知識も持っている必要があります。簡単設定できるからといって、機械任せにしないすることが、安定運用のコツだと思います。