事務所では、家電量販店から買ってきた無線LAN機器の使用をお勧めしたくない。このことは、何度か投稿で語ってきた事です。今回は、家庭用の機器と法人用の機器に構成上のどんな違いがあるのか、基本的な事に絞って説明してみたいと思います。
家庭用の無線LAN親機は、無線LAN機能とネットワーク接続の為の機能(ルータ機能)を兼ね備えたものです。一台二役ですので、非常に便利ですし、価格も安い。しかし、ここに落とし穴があります。機器が故障した場合は、ネットワーク上の機器がすべてが使えなくなります。トラブル時の問題の切り分けも難しくなります。
もし、ネットワーク接続用の機器(ルータ)と無線LAN機器(アクセスポイント)が分かれていれば、リスクの軽減を図ることができ、原因の特定もしやすくなります。
家庭用と法人用の接続機器の例を図で示しておきます。
【図1】家庭用
【図2】法人用
この構成の肝は「機能を兼用させない」という点にあります。ルータ、HUB、無線LANアクセスポイント、というふうに、機能を分けて機器を構成することをお勧めします。
人数が増えてくると、HUBやアクセスポイントなどのネットワーク機器を複数設置する場合が殆どです。機器が増えれば、それだけトラブルも増加します。原因の特定にも時間が掛かるようになるでしょう。しかし、ネットワーク機器に管理機能があれば、原因の特定が非常に早くかつ楽なります。ネットワークトラブルが原因の業務の停滞を最低限にするために、管理機能付きのネットワーク機器の導入をお勧めします。
【ネットワークは、機能毎に専用機器を組合せて構築すべし】