パソコンがウィルスに感染した時に対処しても、改善が見られない時にはパソコンをリカバリーします。
リカバリーとは、パソコンを購入時の初期状態に戻すことです。
初期状態に戻すことで、パソコンをウイルスに感染していない状態にすることができます。
リカバリーする前に知っておくこと
ウイルスに感染する前の買ったときの状態にすることで、ウイルスは消えてしまいちょっと嬉しいような気もしますが、消えるのはウイルスだけではありません。
以下の2つも消えてしまいますので、注意が必要です。その上で手順を説明しますので、この二つのことを確認ください。
- パソコンの中に入っているこれまで作った資料、画像、写真、音楽ファイル、メールデータ等がすべて消えてしまいます。
- ワード、エクセルといったアプリケーションソフトも消えるので、再インストールする必要があります。
1.データのバックアップ
リカバリーの前に必要なデータのバックアップを行います。多くの場合は外付けのハードディスクに、大切なファイルをバックアップします。
バックアップできるものとできないもの
パソコンのデータはバックアップできるものと出来ないものがあります。
写真、メール文章、ワード等のソフトで作ったファイル、BGM | バックアップできる |
インターネット等の設定 | バックアップできる |
ワード、エクセルなどのアプリケーションソフト | バックアップできない |
データバックアップの注意点
- ウイルスが駆除できなかったファイルは、バックアップしないでください。
当たり前のことですが、ウイルスを駆除できなかったファイルをリカバリー後パソコンに戻すとまた感染してしまします。 - バックアップをとればいいと思って、LANケーブルをつないでサーバーにバックアップしないでください。
ウイルスが駆除できずにリカバリをするパソコンなので、ウイルスがパソコンの中で活動しています。そのパソコンをLANケーブルにつなぐことで、社内のサーバー、パソコンに2次感染の被害が拡大する恐れがあります。
2.リカバリーを行います
パソコンのリカバリーは、メーカーごとに仕様がありますのでパソコン購入時添付されている取扱説明書を参考にしてください。
リカバリーにはパソコンによっておおきく3つに分かれます。
リカバリーディスクを使用した方法
リカバリーCDがパソコン購入時に添付されている場合のリカバリーです。
- BIOS起動順位を確認し場合によっては変更(CD/DVDドライブを優先起動にする)
- リカバリーディスクをセット
- 手順に従いリカバリー作業
- 手順に従いwindowsの初期設定
HDDリカバリー領域からの方法
リカバリーCDの替わりにパソコン本体のハードディスクにリカバリ―領域があるパソコンの場合のリカバリーです。
- 電源投入後に特定のキーを押す(メーカーによりキーは異なりますがF8キーの場合が多いようです)
- 手順に従いリカバリー作業
- 手順に従いwindowsの初期設定
リカバリーメディアを作成した場合の方法
最近のノートパソコンは、CDやDVDのドライブがないパソコンが増えています。記憶領域がHDDではなくSSDのパソコンも増えています。このようなパソコンの場合はリカバリーメディアをユーザーがあらかじめ作成しておく必要があります。多くの場合USBメモリーや、外付けDVDドライブなどでDVD、CD等の記録媒体作成します。
- BIOS起動順位を変更(リカバリーメディアを優先起動にする)
- あらかじめ作成されたリカバリメディアを本体のパソコンに接続
- 手順に従いリカバリー作業
- 手順に従いWindowsの初期設定
3.パソコンの初期設定
パソコン購入時と同じ初期設定を行ってください。その後下記手順を行ってください
- インターネット接続設定
- 各種アップデート(Windows Update、AdobeのUpdate等)
参照⇒各種アップデートラッシュ! - ウイルス対策ソフトのインストール
- オフィスなどのアプリケーションソフトのインストール
4.バックアップデータのウイルスチェック
データや各種設定をバックアップした外付けのハードディスクなどの外部メディアを、インストールされたウイルス対策ソフトでウイルスチェックします。
ウイルスが発見された場合は、ウイルス対策ソフトの手順に沿って対応してください。
5.バックアップデータをパソコンに戻す
バックアップしたデータにウイルスがいないことが確認したら、必要なデータをパソコンに戻します。
まとめ
リカバリーで大切なのは、必ずバックアップデータを確保することと、リカバリー後のセキュリティ対策です。
リカバリーしても、データがなければ業務支障をきたすでしょうし、セキュリティ対策をしっかりしないとまたウィルスに感染してしてしまいます。
大切な、データ、情報を守るためにセキュリティを、今一度見直しましょう。