「パソコンの内臓ハードディスクが壊れた」ということを経験をするとデータのバックアップは「やっぱり取らなきゃ」って思いますよね。
バックアップを考えるときに2つのことを考える必要があります。
どこにバックアップするかということと、どうやってバックアップするかということです。
今回はまずどこにという話を紹介します。
まず、どこにをバックアップするかを考えると、すぐに思いつくのが外付けハードディスクをつなぐことです。しかしながら、デスクトップのパソコンならまだしも、ノートパソコンに毎度毎度、使用のたびにハードディスクをつなぐのは面倒で、まあバックアップが目的で続けることは経験上難しいと思っています。
かと言って、サーバを設置するのもNASは安くなったとはいえ、10万円近くかかってしまいます。
NASについてはこちらを参照⇒業務を推進するファイル共有サーバ・NASのおすすめ
そこで、お勧めするのがUSBポートのついたWIfiルータにハードディスクをつなぐ方法です。
ざっくりですが、USBポートのついたWIfiルータが1万円前後、ハードディスクが1万円前後で合計2万円くらいで可能な方法です。
*注意:USBポートがついていてもハードディスクがつなげない機種もあります。
こんな方にお勧めのバックアップの保存場所
- 個人事業主や、企業でもパソコンが2~3台の会社にお勧めです。
- ノートパソコンを利用されている方には、毎々外付けハードディスクをつなげなくてもよく使い勝手がいいです。
必要な機器
- USBポートについたルーター
- 外付けハードディスク
最近のルーターは無線(Wifi)機能はもちろん、USBポートのついたルータが販売されています。
設定方法と注意点
事前注意 ハードディスクのフォーマット形式はFAT
ハードディスクスのフォーマット形式は必ずFATにしてください。(最近のハードディスクは購入時にほとんどの場合はFATでフォーマットされています。)FATでない場合は認識はしますがファイルへのアクセスや書き込みが出来なくなります。(FATフォーマットならWindowsやMACで読み取れます。)
設定
今回はNECのAtermWR9500Nというルータで説明します。
設定手順はメーカーごとに違いますので、メーカーWEBをご確認ください。
※何らかの理由でHDDが破損してしまった等に関しましても責任を負えませんので全て自己責任でお願いします。
接続
ルータのUSBポートに外付けハードディスクを接続します。
接続は以上で完了です。
ルータの設定画面から設定
ルータの設定画面を開いてください。(ルータの設定画面は、マニュアル、メーカーWEBサイトをご確認ください)
サイドメニューから情報⇒USBデバイス情報をクリックします。
USBデバイス情報の画面でフォーマット形式がFATであることを確認します。
確認が済んだら、サイドメニューから詳細設定⇒USBストレージ設定をクリックします。
USBストレージ設定画面から設定を行います。
1.ユーザー認証使用するにチェックを入れます。
2.ユーザー名に英文字でユーザー名を設定します。
3.パスワードに任意のパスワードを設定してください。
4.アクセス権限はFULL ACCESSにチェックしてください。今回の場合はパソコンからのバックアップが目的ですがら、読み書きが可能にする必要があります。
5.上記内容を確認して設定をクリックして完了です。
使い方
とっても簡単です。ネットワークを開くと先ほどの設定したコンピュータ名のアイコンが表示されます。
対象のコンピュータのアイコンをクリックします。
ID/PASSを求められますので、先ほど設定したID/PASSを入力します。
これで使用できます。
まとめ
パソコンのデータのバックアップの場所の考え方はいくつかあります。低予算で手っ取り早いのは外付けハードディスクをパソコンにつけることです。
ただし、ノートパソコンや2~3台のパソコンのデータを、都度都度外付けのハードディスクをバックアップのたびに接続するのはけっこう手間です。また、社内、自宅のネットワークにサーバを設置するとなると少しお値段がかかります。
このルータにハードデスクを設置する方法ならば、ある程度ニーズナブルにサーバとしてのNASに近い機能として使用できます。
ただ、PCに外付けハードディスクを単につなぐとういうことでなく、ネットワークに置くことになりますのでセキュリティ面についてはご一考ください。
なお、ルータが壊れた場合は、ハードディスクを直接パソコンにつなげば問題なく稼働しますのでご安心ください。